女性の胸はマシュマロみたい|アロマ

小説-女性の胸はマシュマロみたい|イメージ画像

 実際、僕が住む七階の部屋からは、彼が住んでいる普通の一軒家が見えていて、たまにだが、女子大生風の人物が彼の家を訪れている場面を見かけている。さらに誘ってきたのはその女子大生の方だった、とも聞いた。

 僕らが女性に対して興味を持つように、女性が男性に興味を持っていても不思議ではない。さらに年齢が上の女性が年下に当たる僕らを性の対象として選んでも、不思議ではない。いや、不思議というより、年下の方が誘いやすいとも考えられえる。

 だから僕は、自宅のマンションに帰って、忘れていたメールを何気なく開いた時、胸の鼓動が高ぶることを抑え切れなかった。送られてきた女性の写真は誰に見せても、きれいな人だと言うに違いないし、例のクラスメイトが話していた。女子大生風の家庭教師と言っても通用するように思えてならなかった。

 幸いな事に父も母も仕事が忙しいようで、自宅に帰る時間は夜の八時を過ぎるのが普通だった。三歳ほど離れた兄は大学の講習か、何かに夢中になっているようで、やはり帰宅は夜の九時を過ぎることが多かった。つまり僕は、誰にも束縛されない自由な時間と、誰もいない空間を愉しむ権利を、ほんの束の間ではあるが与えられていたのだった。すごく恥かしい事

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